田原 良純  たわら よしずみ  1855.生  1935.6.3 東京没
 薬学者・農博
1881年東大薬学科卒。長井長義の高弟、ドイツ留学(フライブルクのBaumann,ミュンヘンのEinhorn教授)。1894年頃より東京衛生試験所においてフグ毒の化学的研究を行い、1909年フグ毒をフグの卵巣から結晶状にとり出し、分子式を決め、テトロドトキンと命名したのが最も顕著な操業であるが、ペオノールの生成と構造論(1881)、漢薬続髄子の結晶性成分エクスレチン(1889)、福寿草の糖原質アドニン(1891)、O-オキシ・アセクトフェンの創製(1892)、アンヒドロエクゴニンの構造(1893)など、国の内外で天然物化学および合成に力量を発揮した。東京衛生試験所初代所長。1921年学士院桂公記念賞受賞。
櫻井錠二との関連
 東京化学会会長
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